2月13日のカンブリア宮殿で、日本ケンタッキー・フライド・チキンの社長、近藤正樹(こんどう まさき)さんが特集されます。 創業者のカーネル・サンダースが生み出した「唯一無二のフライドチキン」を武器に50年前、日本に進出した「ケンタッキー フライド チキン」。 若い世代を中心に人気を博し、いまや国内1100店舗に店舗数を拡大しているが、この世界的ブランド「ケンタッキー」が、ここ数年、苦戦を強いられてきたとのことです。 理由は、「コンビニ」や「からあげ専門店」などが台頭する”チキン戦争”にあり、そんな厳しい状況を打破した人物こそ、2014年に日本のケンタッキーのトップに就任した近藤正樹社長。 実は近藤、様々な改革を打ち出し、既存店の「売上高」と「客数」を10%近く伸ばしたという。近藤は、いかにして人気ブランドを復活させたのか、その挑戦をカンブリア宮殿で見ていきます。 近藤正樹社長が考える経営哲学とは 近藤正樹社長の過去の記事に、このようなものがありました。 ジャーナリスト・大塚英樹氏によって書かれた記事ですが、なるほどなと頷ける文章です。 ジャーナリスト・大塚英樹氏は、長年にわたり企業経営の最前線で「社長」という存在をウォッチしてきた。その中でいま、大きな変化が起きていることを感じている。世上よくいわれるビジネスモデルや経営上の話ではなく、もっと根本的に、社長つまりリーダーの「確信」と「覚悟」というものが問われる場面が増えてきた、と痛感している。企業リーダーの「覚悟」は「確信」が前提となり、「確信」があるから「覚悟」することができる。大塚氏は近著『確信と覚悟の経営 ーー社長の成功戦略を解明する』で、16人の日本を代表する企業トップにその「確信」と「覚悟」を聞いた。短期連載でお送りする。第7回は、KFCホールディングス近藤正樹社長 表彰制度を多く新設 「従業員主役の経営」へ 成長する企業の経営者に共通するのは、常に危機感を持っていることだ。 そして、社内にどう危機感を植え付けていくのか、そのメカニズムを考えている。何よりも、会社の有する問題を共有し、存続の危機にあることを社内で顕在化させる文化を醸成している。 近藤正樹社長 写真提供=KFC 近藤正樹も同様、社内に危機感を持たせることに心を砕いている。 近藤が社長に就任するまでの4年間、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の業績は低下の一途をたどっていた。 そこで近藤は、「100日プラン」として100日間で達成すべき自社の課題を明確化し、その後、克服すべき方策を講じていった。 近藤がとりわけ危惧したのは、「現場と本部の距離感」であり、当事者意識の欠如からくる「待ち」の姿勢だった。 そのため、①現場と本部の一体感を醸成し、現場力を強化すること、②挑戦することを評価し、「攻め」の姿勢へ転じること──を競争力強化のための不可欠条件とした。 近藤はこうした方策を全社で共有することに心を砕く。 毎年、全国各地で店長・店幹部との対話会「社員懇談会」を二十数回、開催するのはその証左だ。 近藤は常々、全国1150店を顧客が満足し、喜ぶ店にするためには、3万人の全従業員がいかに生き生きとして働くかがキーポイントだと考える。 全国1150店を顧客が満足し、喜ぶ店にするためには、3万人の全従業員がいかに生き生きとして働くかがキーポイントと言えるのは素晴らしいですね。 近藤正樹社長の経歴は? 代表取締役社長 近藤正樹…