ルナクラシック(Luna Classic / LUNC)は2022年5月にUST(TerraUSD)と米ドルのディペッグが発生して価格が暴落したルナ(Luna /LUNA)の混乱に対応するために誕生した暗号資産(仮想通貨)です。取引所などではTerra Classic(LUNC)と表記されておりますが、Terra Classic(テラクラシック)がブロックチェーンの名前でLUNCがトークンの名前です。

本記事ではルナクラシック(Luna Classic / LUNC)の誕生の経緯や特徴などを紹介します。

ルナクラシック(Luna Classic / LUNC)の概要と誕生した経緯

ルナクラシックの基本的な情報

通貨名 : ルナクラシック(Luna Classic)

ティッカーシンボル : LUNC

発行上限 : 6.5兆LUNC

ブロックチェーン名 : テラクラシック(Terra Classic)

規格 : CW20

創業者 : Do Kwon

 

まずルナクラシック(Luna Classic / LUNC)を理解するためにはルナ(Luna)を理解する必要があります。

 

ルナ(Luna)はテラ(Terra)というCosmosのSKD利用のブロックチェーンで利用される独自トークンです。テラ(Terra)は大きく分けて2種類の暗号資産(仮想通貨)を発行する機能を持っております。

1つ目はステーブルコインを発行する機能です。中でも有名なのが米ドルにペッグされたUST(TerraUSD : テラUSD)というトークンです。

2つ目はテラ(Terra)で発行したステーブルコインの価格安定に利用されるルナ(Luna)というトークンです。

 

テラ(Terra)の発行するUST(TerraUSD : テラUSD)などのステーブルコインはいわゆる無担(シニョリッジ)型に分類されるトークンです。無担型のステーブルコインとはマーケットの需要と供給をアルゴリズムで分析して、需要が増えればトークンを売却するなどして、供給量を調整します。UST(TerraUSD : テラUSD)はルナ(Luna)を利用して需給バランスを保つことで1USD=1USTという状態を保っていました。

 

しかし2022年5月にUST(TerraUSD : テラUSD)が米ドル(USD)からディペッグしてしまい、市場が混乱して投げ売りが発生してルナ(Luna / LUNA)の価格は95%以上も下落してしまいました。プロジェクトはこの混乱に対する復旧案としてルナ(Luna / LUNA)のブロックチェーンであるテラ(Terra)をフォークさせました。その結果、新しく誕生したブロックチェーンにテラ(Terra)、独自トークンをルナ(Luna / LUNA)と命名し、オリジナルブロックチェーンをテラクラシック(Terra Classic)、独自トークンをルナクラシック(Luna Classic / LUNC)と命名しました。

 

ルナクラシック(Luna Classic / LUNC)はこのように誕生した暗号資産(仮想通貨)でその誕生の経緯はイーサリアムクラシック(ETC)に似ています。

ルナクラシック(Luna Classic / LUNC)の今後・将来性・価格

ルナクラシック(Luna Classic / LUNC)は2022年5月の大きな混乱のおかげか、良くも悪くも未だに注目度も高いトークンです。価格こそ、回復していませんが、その時価総額はトップ50(2023年1月時点)もあり、フォークで発生したルナ(Luna / LUNA)よりも高いです。取引量も多い暗号資産(仮想通貨)なのでルナクラシック(LUNC)のチャートを確認して取引のチャンスを伺うのも良いかもしれません。

LUNC チャート